リスクを考える:相対リスクと絶対リスク

電力を知りたい
先生、「相対リスク」ってよくわからないんですけど、簡単に説明してもらえますか?

電力の専門家
そうだなあ。たとえば、ある病気にならない人が100人中2人だとします。何か悪いことをすると、100人中3人になる。この時、悪いことをしたことで病気になる人が1.5倍になったと言えるよね。この1.5倍っていうのが相対リスクだよ。

電力を知りたい
なるほど。じゃあ、1.5倍っていうのは、病気になる人が1.5人増えたってことですか?

電力の専門家
ちがうよ。100人中何人増えたか?っていうのは「絶対リスク」と言うんだ。さっきの例だと、100人中1人増えたことになるから、絶対リスクは1人だね。相対リスクはあくまでも何倍になったか?という割合を表しているんだよ。
相対リスクとは。
電気と地球環境に関係する言葉、「相対リスク」について説明します。相対リスクとは、ある危険な要因を持っている集団と、持っていない集団を比べたとき、病気になったり亡くなったりする割合の比率です。危険な要因を持っている集団の割合を、持っていない集団の割合で割ることで計算します。
たとえば、ある期間に、放射線を浴びていない集団のガン発生率が2%、放射線を浴びた集団のガン発生率が3%だとします。この場合、相対リスクは3% ÷ 2% = 1.5となります。
この相対リスクから1を引いた値を「過剰相対リスク」といいます。先ほどの例では、1.5 – 1 = 0.5が過剰相対リスクです。
一方、「絶対リスク」は、危険な要因によって、病気や死亡といった影響がどれだけ増えたか(差)を表します。先ほどの例では、放射線を浴びることでガン発生率が1%増えているので、これが絶対リスクです。
一般的に、相対リスクは危険な要因の強さを示す尺度、絶対リスクは危険な要因が社会に与える影響の大きさを示す尺度として使われます。
リスク比較の重要性

私たちは日々、様々な危険に囲まれて暮らしています。道路を歩けば交通事故に遭うかもしれませんし、食事をすれば食中毒になる可能性もあります。病気にかかるリスクも常に存在しています。こうした身の回りの危険を正しく理解し、一つ一つの危険の大きさを比べることは、安全な暮らしを送る上でとても大切です。
危険の大きさを測るには、いくつかの方法があります。例えば、「相対リスク」と「絶対リスク」という二つの指標があります。相対リスクはある出来事が起こる確率を、別の出来事が起こる確率と比べた値です。例えば、ある病気に罹患する人の割合が、特定の食品を摂取する人で2倍だとすると、その食品を摂取することによる相対リスクは2倍となります。一方、絶対リスクはある出来事が起こる確率そのものを表します。例えば、ある病気に罹患する人の割合が、人口10万人あたり10人だとすると、その病気の絶対リスクは10万分の10、つまり0.01%となります。
相対リスクと絶対リスクはどちらも重要ですが、それぞれが持つ意味合いは異なります。相対リスクは、ある要因がどれくらい危険性を高めるかを示すのに役立ちます。一方、絶対リスクは、実際にその危険に遭う確率を理解するのに役立ちます。例えば、ある食品を摂取することで特定の病気になるリスクが2倍になったとしても、その病気自体が非常に稀な病気であれば、実際に病気になる確率はそれほど高くありません。このような場合、相対リスクだけを見て必要以上に恐れるのではなく、絶対リスクも考慮して冷静に判断することが重要です。
リスクを正しく比較するためには、これらの指標を理解し、状況に応じて適切に使い分ける必要があります。情報を鵜呑みにするのではなく、複数の情報源から情報を集め、様々な角度からリスクを検討することで、より安全で安心な生活を送ることができるでしょう。
| 指標 | 意味合い | 活用例 |
|---|---|---|
| 相対リスク | ある出来事が起こる確率を、別の出来事が起こる確率と比べた値 | 特定の食品摂取で、ある病気のリスクが2倍になる |
| 絶対リスク | ある出来事が起こる確率そのもの | ある病気の発生率が人口10万人あたり10人(0.01%) |
相対リスクとは

相対危険度とは、ある特定の要因にさらされた集団と、そうでない集団を比べたとき、ある出来事がどのくらい起こりやすいかを示す数値です。簡単に言うと、ある条件下で何かが起こる確率を、その条件がない場合と比較したものです。
例えば、喫煙と肺がんの関係を考えてみましょう。喫煙者と非喫煙者の二つの集団を比較し、肺がんが発生する確率を調べます。このとき、喫煙者グループで肺がんになる確率を、非喫煙者グループで肺がんになる確率で割った値が相対危険度となります。
相対危険度が1より大きい場合、その要因は出来事の発生確率を高めると考えられます。喫煙の例で言えば、相対危険度が2だった場合、喫煙者は非喫煙者に比べて肺がんになる確率が2倍であることを意味します。つまり、喫煙は肺がんのリスクを高める要因であると言えるのです。
逆に、相対危険度が1より小さい場合、その要因は出来事の発生確率を下げると考えられます。例えば、ある特定の運動習慣と心臓病の関係を調べた結果、相対危険度が0.5だったとします。これは、その運動習慣を持つ人は、そうでない人に比べて心臓病になる確率が半分であることを意味します。つまり、その運動習慣は心臓病のリスクを下げる効果があると言えるのです。
相対危険度が1の場合は、その要因と出来事の発生には関連性がないと考えられます。つまり、その要因の有無にかかわらず、出来事が起こる確率は変わらないということです。
相対危険度は、病気の原因究明や予防策の効果を評価する上で重要な指標となります。ただし、相対危険度だけで因果関係を断定することはできません。他の要因も考慮に入れて総合的に判断することが重要です。
| 相対危険度 | 意味 | 要因と出来事の関係 | 例 |
|---|---|---|---|
| > 1 | 要因にさらされた集団で出来事が起こる確率が高い | 要因は出来事の発生確率を高める | 喫煙と肺がん(喫煙者は非喫煙者に比べて肺がんになる確率が2倍) |
| < 1 | 要因にさらされた集団で出来事が起こる確率が低い | 要因は出来事の発生確率を下げる | 特定の運動習慣と心臓病(運動習慣のある人はない人に比べて心臓病になる確率が半分) |
| = 1 | 要因にさらされた集団とそうでない集団で出来事が起こる確率が同じ | 要因と出来事の発生に関連性がない | – |
絶対リスクとは

絶対リスクとは、ある集団において、ある出来事が起こる確率そのものを指します。これは、ある特定の病気にかかったり、事故に遭ったりするなど、様々な事象に適用できます。例えば、ある地域で一年間に交通事故に遭う確率が0.5%だとすると、その地域における交通事故の絶対リスクは0.5%となります。
この絶対リスクは、特定の要因にさらされた集団と、そうでない集団とで比較することで、その要因の影響を測るために用いられます。例えば、喫煙と肺がんの関係を考えましょう。喫煙者と非喫煙者のそれぞれで、肺がんになる確率を調べたとします。非喫煙者で肺がんになる確率が0.1%、喫煙者で肺がんになる確率が0.2%だったとしましょう。この場合、喫煙者における肺がんの絶対リスクは0.2%、非喫煙者における肺がんの絶対リスクは0.1%となります。
この両者の差、つまり0.2% – 0.1% = 0.1%が、喫煙によって肺がんになる確率の増加分、すなわち喫煙による肺がんの絶対リスクの差となります。これは、喫煙という要因によって、実際にどれくらい肺がんの発生が増えるのかを示す重要な数値です。
絶対リスクは、相対リスクと比較されることがよくあります。相対リスクとは、ある要因にさらされた集団が、そうでない集団に比べて、どれくらい事象が起こりやすいかを示す数値です。先の例で言えば、喫煙者は非喫煙者に比べて肺がんになる確率が2倍(0.2% ÷ 0.1% = 2)なので、相対リスクは2となります。相対リスクは要因の強さを示す一方で、絶対リスクは要因による実際の発生数の増加を示します。
公衆衛生の観点からは、絶対リスクは非常に重要です。なぜなら、ある対策を実施することで、どれくらい病気や事故の発生数を減らせるのかを評価するために必要となるからです。例えば、禁煙キャンペーンを実施することで、どれくらい肺がん患者を減らせるのかを予測するには、喫煙による肺がんの絶対リスクの差が重要な情報となります。相対リスクは要因の強さを示すものの、社会全体への影響を考える上では、絶対リスクによる実際の発生数の増加を把握することが不可欠です。
| リスクの種類 | 定義 | 計算例(喫煙と肺がん) | 値 | 公衆衛生上の意義 |
|---|---|---|---|---|
| 絶対リスク | 集団において、ある出来事が起こる確率そのもの | 喫煙者の肺がん発生確率 | 0.2% | 対策による病気や事故の発生数減少を評価するために必要 |
| 非喫煙者の肺がん発生確率 | 0.1% | |||
| 絶対リスクの差 | 特定の要因にさらされた集団とそうでない集団の絶対リスクの差 | 喫煙者と非喫煙者の肺がん発生確率の差 (0.2% – 0.1%) |
0.1% | 要因による実際の発生数の増加を示す |
| 相対リスク | 要因にさらされた集団が、そうでない集団に比べて、事象が起こりやすさを示す比率 | 喫煙者の肺がん発生確率 / 非喫煙者の肺がん発生確率 (0.2% / 0.1%) |
2 | 要因の強さを示す |
過剰相対リスクの概念

過剰相対リスクとは、ある危険因子にさらされた集団における、ある事象(例えば病気)の発生リスクが、その危険因子にさらされていない集団と比べて、どの程度増加しているかを示す指標です。この指標を理解するためには、まず相対リスクという概念を理解する必要があります。相対リスクとは、危険因子にさらされた集団の事象発生リスクを、さらされていない集団の事象発生リスクで割った値です。例えば、喫煙者における肺がんの発生リスクが非喫煙者の2倍である場合、相対リスクは2となります。過剰相対リスクは、この相対リスクから1を引いた値です。先ほどの例で言えば、相対リスクが2なので、過剰相対リスクは2-1=1となります。
この過剰相対リスクは、危険因子への暴露によってリスクがどれだけ増加したかを割合で示しています。先ほどの例では過剰相対リスクが1ですので、これは危険因子(喫煙)によってリスクが100%増加したことを意味します。もし相対リスクが1.5だった場合、過剰相対リスクは1.5-1=0.5となり、危険因子によってリスクが50%増加したと解釈できます。過剰相対リスクが0であれば、危険因子にさらされていてもリスクの増加はなく、危険因子と事象発生の間に関連性はないと考えられます。逆に、過剰相対リスクが大きいほど、危険因子と事象発生の関連性が強い、つまり危険因子の影響が大きいことを示唆します。過剰相対リスクは、相対リスクと同様に、危険因子の影響の大きさを評価するための重要な指標となります。様々な危険因子における過剰相対リスクを比較することで、どの危険因子がより大きな影響を持っているかを判断するのに役立ちます。また、ある危険因子に対する介入の効果を評価する際にも、過剰相対リスクの変化をみることで、介入によってリスクがどの程度減少したかを把握することができます。
| 指標 | 定義 | 計算式 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| 相対リスク | 危険因子にさらされた集団の事象発生リスクを、さらされていない集団の事象発生リスクで割った値 | (危険因子にさらされた集団の事象発生リスク) / (危険因子にさらされていない集団の事象発生リスク) | 危険因子にさらされた集団の事象発生リスクが、さらされていない集団と比べて何倍かを示す |
| 過剰相対リスク | 危険因子への暴露によってリスクがどれだけ増加したかを割合で示す指標 | 相対リスク – 1 | 危険因子によってリスクが何%増加したかを示す |
| 相対リスク | 過剰相対リスク | 解釈 |
|---|---|---|
| 2 | 1 | 危険因子によってリスクが100%増加 |
| 1.5 | 0.5 | 危険因子によってリスクが50%増加 |
| 1 | 0 | 危険因子にさらされてもリスクの増加なし |
両指標の活用事例

食品の安全性を評価する時、よく耳にする「リスク」という言葉ですが、その捉え方には実は二つの種類があります。その二つを理解することで、より適切な判断材料を得ることができます。
一つ目は、ある要因によって、どれほど危険性が増えるかを示す「相対リスク」です。例えば、ある食品添加物を摂取することで、ある病気になる危険性が二倍になるとしましょう。この時、相対リスクは2となります。一見すると、非常に大きなリスクのように感じますが、ここで注意しなければならないのは、この数字はあくまでも増加の割合を示しているということです。もし、その病気になる確率が元々非常に低ければ、たとえ二倍になったとしても、実際に病気になる人の数はそれほど多くないかもしれません。
そこで、二つ目の指標である「絶対リスク」が登場します。これは、実際にどれだけの数の事象が発生するのかを示す指標です。先ほどの食品添加物の例で言えば、食品添加物を摂取したことで、実際に病気になる人の数はどれくらい増えるのか、という点に着目します。相対リスクが大きくても、絶対リスクが小さければ、全体として見るとそれほど大きな問題ではないと言えるかもしれません。
食品添加物の安全性評価だけでなく、様々な場面でリスク評価を行う際に、相対リスクと絶対リスクの両方を考慮することが重要です。例えば、ある薬を服用することで、ある副作用が起こる危険性が三倍になったとしても、その副作用が非常に稀なものであれば、実際に副作用が起こる人の数は少ないかもしれません。逆に、相対リスクが小さくても、絶対リスクが大きければ、対策が必要となる場合もあります。
つまり、物事を多角的に見て、冷静に判断するためには、相対リスクと絶対リスクの両方を理解し、活用していくことが不可欠です。それぞれの指標が持つ意味合いを正しく理解し、状況に応じて使い分けることで、より適切な判断を下し、より安全な行動を選択することが可能になります。
| リスクの種類 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| 相対リスク | ある要因によって、危険性が増加する割合 | 食品添加物を摂取することで、ある病気になる危険性が2倍になる。 |
| 絶対リスク | 実際に発生する事象の数 | 食品添加物を摂取したことで、実際に病気になる人の数が増加する。 |
より良い意思決定のために

私たちは日々、健康診断の結果や報道などを通して、様々な危険性に関する情報に触れています。こうした情報の中には、危険性を数字で示したものも多く見られます。しかし、その数字が何を意味するのか、正しく理解しているでしょうか。数字の解釈を誤ると、必要以上に不安になったり、逆に重大な危険を見過ごしたりする可能性があります。危険性を示す数字には、大きく分けて二つの種類があります。一つは相対危険、もう一つは絶対危険です。
相対危険とは、ある要因にさらされた場合と、そうでない場合を比べ、どのくらい危険性が増減するかを示すものです。例えば、「ある食品を食べると、特定の病気のリスクが2倍になる」という表現は、相対危険を示しています。これは一見、大きな変化に感じられますが、元の危険性が非常に低い場合、2倍になっても依然として低いままということがあります。仮に、その病気の発生率が0.1%だとすると、2倍になっても0.2%に過ぎません。
一方、絶対危険とは、ある期間内に、実際にその病気になる人の割合を示したものです。前述の例で言えば、0.1%や0.2%という数字が絶対危険にあたります。相対危険は変化の割合を示すのに対し、絶対危険は実際の発生率を示すため、二つの数字を合わせて見ることで、より正確に危険性を評価することができます。
私たちは、危険性を正しく理解することで、冷静に状況を判断し、適切な行動を選択することができます。例えば、ある病気の予防策を考える際に、相対危険だけでなく、その病気の発生率や重症度、予防策にかかる費用や手間なども考慮する必要があります。もし、病気の発生率が低く、重症化のリスクも低い場合、費用や手間のかかる予防策は必ずしも必要とは言えないかもしれません。情報に惑わされることなく、自分にとって本当に必要な対策を見極めるためには、相対危険と絶対危険、それぞれの意味と限界を理解することが大切です。
| 危険性の種類 | 意味 | 例 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 相対危険 | ある要因にさらされた場合と、そうでない場合を比べ、どのくらい危険性が増減するかを示すもの | ある食品を食べると、特定の病気のリスクが2倍になる | 元の危険性が非常に低い場合、2倍になっても依然として低いままということがある |
| 絶対危険 | ある期間内に、実際にその病気になる人の割合を示したもの | 特定の病気の発生率が0.1%、または0.2% | 相対危険は変化の割合を示すのに対し、絶対危険は実際の発生率を示すため、二つの数字を合わせて見ることで、より正確に危険性を評価することができる |
