燃料 未来の水素製造:ISプロセス
IS法は、将来有望なエネルギー源である水素を、環境に配慮した方法で作り出す技術です。この方法は、水を水素と酸素に分解するために、いくつかの化学反応を組み合わせた熱化学分解法を用いています。普通に水を熱で分解するには大変高い温度が必要ですが、IS法ではヨウ素と硫黄の化合物を触媒として使うことで、800度から1000度程度の比較的低い温度で水を分解できます。この温度帯は、原子力発電所などで発生する熱を利用できるため、効率的に水素を作り出せる可能性を秘めています。IS法は、まずブンゼン反応と呼ばれる反応を利用し、二酸化硫黄、水、ヨウ素を反応させて硫酸とヨウ化水素を作り出します。次に、生成された硫酸を分解して、酸素と二酸化硫黄、水に戻します。この時、二酸化硫黄は最初の反応で再利用されます。最後に、生成されたヨウ化水素を分解して、水素とヨウ素に戻します。このヨウ素も最初の反応で再利用されます。このようにIS法は、三つの反応を組み合わせることで水を水素と酸素に分解し、触媒は繰り返し利用されます。また、IS法は水を原料とするため、化石燃料のように二酸化炭素を排出しないという利点があります。つまり、環境に優しいクリーンな水素製造を実現できるのです。このことから、IS法は地球温暖化対策としても非常に有効な技術と言えるでしょう。将来、IS法による水素製造が実用化されれば、エネルギー問題の解決に大きく貢献すると期待されています。
