赤血球

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酸素を運ぶヘモグロビン

私たちの体は、休みなく活動しています。心臓は拍動し、脳は思考し、筋肉は体を動かします。こうした活動にはすべて、エネルギーが必要です。そして、そのエネルギーを作り出すためには、酸素が欠かせません。この酸素を体中に運ぶ、重要な役割を担っているのが、ヘモグロビンです。ヘモグロビンは、血液の中に含まれる赤血球という細胞の中に存在するたんぱく質の一種です。ヘモグロビンは、鉄を含んでおり、この鉄が酸素と結びつくことで、酸素を運ぶことができるようになります。まるで磁石が鉄を引きつけるように、ヘモグロビンの鉄が酸素を吸着するのです。この酸素と結びついたヘモグロビンは、鮮やかな赤色になります。これが、動脈血が赤く見える理由です。呼吸によって肺に取り込まれた酸素は、肺胞という小さな袋状の器官で毛細血管の中に入り、赤血球の中のヘモグロビンと結合します。酸素をたっぷり含んだヘモグロビンは、動脈を通って心臓へ送られ、そこから全身の細胞へと運ばれていきます。まるで体中を走る宅配便のように、ヘモグロビンは酸素を必要とする細胞まで送り届けるのです。細胞に届けられた酸素は、エネルギーを作り出すために使われます。そして、不要になった二酸化炭素は、今度はヘモグロビンによって肺まで運ばれ、体外へ排出されます。もしヘモグロビンがなかったらどうなるでしょうか。酸素は血液に十分溶け込むことができず、体中の細胞へ行き渡ることができません。細胞は酸素不足に陥り、正常に活動することができなくなり、生命維持に重大な影響が出ます。ヘモグロビンは、まさに私たちの生命を支える、縁の下の力持ちと言えるでしょう。