環境省

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組織・期間

原子力規制委員会:安全への責任

平成二十三年三月十一日に発生した東日本大震災は、未曾有の被害をもたらしました。特に、それに伴う福島第一原子力発電所の事故は、私たちの社会に計り知れない衝撃を与え、原子力発電の安全性に対する信頼を大きく揺るがす結果となりました。この事故は、人々の生活に深刻な影響を与えただけでなく、環境にも長期にわたる爪痕を残しました。放射性物質の漏洩による広範囲な避難や農林水産業への打撃、そして除染作業の長期化など、今もなおその影響は続いています。この未慮の事故を繰り返してはならないという強い思いから、原子力利用における安全規制体制の抜本的な見直しが求められました。従来の体制では、原子力の推進と規制が同一の組織内で行われており、規制の独立性や透明性に課題がありました。このような問題点を克服し、真に国民の安全と安心を守るためには、独立した専門機関による厳格な規制が必要不可欠であるという認識が社会全体で共有されました。こうした背景から、原子力規制委員会が新たな安全規制機関として設立されました。この委員会は、従来の体制とは異なり、政府から独立した機関として位置づけられ、原子力の推進ではなく、安全の確保を最優先とした規制を行うことが求められています。高い専門性を持つ委員によって構成され、透明性の高い意思決定を行うことで、国民の信頼を回復し、原子力利用における安全文化の醸成を目指しています。原子力規制委員会の設立は、我が国の原子力安全規制における新たな一歩であり、将来世代に安全な社会を引き継ぐための重要な取り組みと言えるでしょう。
省エネ

クールビズで夏の快適と省エネを両立

平成十七年、深刻化する地球温暖化への対策として、環境省が打ち出したのがクールビズです。夏の事務所での冷房の設定温度を二十八度程度にすることを勧め、同時に、その温度でも快適に仕事ができる服装として、上着を着ない、ネクタイをしないといった軽装を奨励しました。これは、ただ服装を変えるだけでなく、冷房の使用を抑えることでエネルギーの消費量を減らし、二酸化炭素の排出量を減らすという大きな目標を掲げた取り組みでした。クールビズは、冷房の温度設定だけでなく、窓に断熱フィルムや遮光カーテンなどを設置することや、緑化を進めることなど、様々な工夫で職場の温度を下げることを推奨しました。社員一人ひとりができる範囲で、小さなことから取り組むことを呼びかけ、職場全体で節電意識を高めることを目指しました。また、服装に関しては、ノーネクタイ、ノージャケットだけでなく、半袖シャツやポロシャツ、チノパンやスニーカーなども推奨され、従来のビジネススタイルにとらわれない、よりカジュアルな服装が認められるようになりました。クールビズは、夏の暑い時期に涼しく快適に過ごすための工夫であると同時に、地球環境を守るための社会貢献にもつながるという意識を広めました。地球温暖化が深刻化する中で、官民一体となって取り組むべき課題として、クールビズは様々な企業や団体に広がり、広く社会に浸透していきました。夏の風物詩として定着したクールビズは、環境問題への意識向上と省エネルギー化を促す、日本の夏の新しい働き方を示す象徴的な取り組みと言えるでしょう。