深夜電力

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蓄電

夜間電力の魅力:賢く使って節約

夜間電力とは、電力を使う人が少ない夜間に供給される、割安な電気料金の電力のことです。電力会社は、常に一定量の電気を発電し続けています。昼間は工場や会社、家庭などでたくさんの電気が使われますが、夜になると人々の活動が落ち着き、電気の使用量は大きく下がります。発電所では、昼夜問わず電気を安定して作り続けているため、夜間のように電気の使用量が少ない時間帯には、発電した電気の量が、実際に使われる電気の量を上回り、余ってしまうのです。この余った電気を有効に活用するために、電力会社は夜間に安い料金で電気を提供しています。これが夜間電力です。夜間電力を利用することで、電気料金を大幅に抑えることができます。例えば、家庭では、夜間に給湯器でお湯を沸かしておけば、朝にお湯を使う際にも夜間電力の料金が適用されます。また、寝る前にエアコンのタイマーをセットしておけば、寝ている間に快適な温度を保ちながら、割安な料金でエアコンを使うことができます。さらに、近年注目されているのが蓄電池との組み合わせです。夜間の安い電気で蓄電池に電気をためておき、昼間にその電気を使うことで、昼間の電気料金を節約することが可能です。例えば、太陽光発電と組み合わせれば、日中に発電した電気を蓄電池にため、夜間に利用することもできますし、夜間の割安な電気を蓄電池にためて、昼間の電力需要ピーク時に利用することもできます。このように、夜間電力を上手に活用することで、家計の負担を大きく軽減できるだけでなく、エネルギーの有効活用にもつながります。賢く利用して、快適な暮らしと節約を実現しましょう。
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氷でつくる涼しさ:地球に優しい空調

氷蓄熱とは、夜間の比較的電力需要が少ない時間帯に氷を作り、それを電力需要のピークとなる昼間に冷房に利用するシステムのことです。電力消費のピークシフトと省エネルギー化を実現する、環境に優しい技術として注目を集めています。このシステムでは、一般的に「クリスタルリキッドアイス」と呼ばれるシャーベット状の氷が用いられます。水に特殊な添加物を加えることで、0度以下でも凍らない過冷却状態を作り出し、必要な時に凍らせることで効率よく氷を生成できるのです。夜間電力を使ってこの氷を生成し、断熱材で覆われたタンクに貯蔵します。このタンクは、まるで大きな魔法瓶のように、氷の冷たさを長時間保つことができるのです。そして、電力需要が高まる昼間になると、この貯蔵しておいた氷が活躍します。氷は溶ける際に周囲の熱を吸収するという性質を持っています。氷蓄熱システムはこの性質を利用し、タンク内の氷を溶かすことによって冷水を作り、その冷水で建物を冷房するのです。外部の気温に左右されず安定した冷房能力を維持できる点が大きなメリットと言えるでしょう。電力消費のピーク時にエアコンの使用を抑制できるため、電力系統の安定化にも貢献します。さらに、氷蓄熱システムは地球温暖化対策としても有効です。夜間の電力消費を増加させることで、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーの余剰電力を有効活用できる可能性を高めます。また、ピーク時の電力需要を抑制することで、火力発電所の稼働を減らし、二酸化炭素排出量の削減にもつながります。このように、氷蓄熱システムは、省エネルギー化、ピークカット、再生可能エネルギーの活用促進など、様々なメリットを持つ、次世代の空調システムと言えるでしょう。