SDGs 石炭層CO2固定:RECOOPOL計画
二酸化炭素排出削減計画の概要について説明します。この計画は、正式名称を「ポーランドのシレジア炭田における石炭層への二酸化炭素貯留による二酸化炭素排出削減計画」と言い、英語名「Reduction of CO2 emission by means of CO2 storage in coal seams in the Silesian coal basin of Poland」の頭文字をとって「RECOOPOL計画」と呼ばれています。この計画は、地球温暖化対策の一環として、二酸化炭素の地中貯留技術、特に石炭層への貯留に焦点を当てた国際共同研究計画です。2001年11月に欧州連合(EU)の第5次枠組み事業の一環として開始されました。世界的な気候変動への懸念が高まる中、二酸化炭素の排出削減は喫緊の課題となっています。様々な対策技術の中で、排出された二酸化炭素を大気中に放出するのではなく、地中に安全に貯留する技術が有望視されています。石炭層は、その多孔質な構造から、二酸化炭素の貯留に適した地層の一つと考えられています。この計画は、オランダの応用地球科学研究所が中心となり、ヨーロッパを中心に10か国、15の機関が参加する国際的な共同研究体制で進められています。日本からも石炭エネルギーセンターが参加し、世界の英知を結集して研究開発に取り組んでいます。国際協力によって、様々な専門知識や技術を共有し、より効果的な二酸化炭素貯留技術の確立を目指しています。この計画の最大の目的は、石炭層へ二酸化炭素を貯留することで、どの程度の温室効果ガス削減効果が期待できるのかを評価することです。シレジア炭田をモデルケースとして、実地調査やシミュレーションなど様々な手法を用いて、二酸化炭素の貯留能力や安全性、そして長期的な環境への影響などを詳細に評価します。得られた成果は、今後の地球温暖化対策に役立つ貴重なデータとなることが期待されています。この計画によって、二酸化炭素の地中貯留技術が実用化され、地球温暖化の抑制に大きく貢献することが期待されます。
