その他 突然変異と地球環境
生き物の遺伝情報は、遺伝子と呼ばれる設計図のようなものに記録されています。この遺伝子は親から子へと受け継がれ、子の特徴を決めるもととなります。突然変異とは、この遺伝子の情報、つまり設計図の内容が変化する現象を指します。遺伝子の変化は、設計図のほんの一部が書き換わる小さなものから、設計図全体の構成が大きく変わる大きなものまで、様々な規模で起こります。小さな変化、例えば遺伝子という設計図の中のたった一文字が変わるだけでも、子の体に変化が現れることもあれば、全く変化がないこともあります。一方、大きな変化は、設計図の重要な部分がごっそりとなくなったり、全く新しい情報が付け加わったりするような場合です。このような変化は、子の体に大きな影響を与え、場合によっては生存が難しくなることもあります。突然変異は、自然に起こることもありますが、放射線や特定の化学物質などの外的要因によって発生する確率が高まることが知られています。これらの要因は遺伝子を傷つけ、情報が書き換わる原因となります。突然変異は進化の過程において重要な役割を果たします。周りの環境が変化した場合、その変化に適応できるような突然変異を持つ個体が生き残りやすくなります。例えば、乾燥した環境になったときに、水を効率的に利用できる突然変異を持つ植物は、そうでない植物よりも生き残り、子孫を残す可能性が高くなります。このようにして、世代を重ねる中で有利な突然変異が集団の中に広まり、生物は環境の変化に適応し進化していくのです。突然変異は一見すると悪いもののように思われがちですが、生物の多様性を生み出し、進化を促す原動力となっているのです。
