その他 より進化した放射線治療:リニアックナイフ
リニアックナイフは、放射線を用いて病気を治す、特にがんの治療に用いられる装置です。ガンマナイフという似た装置がありますが、リニアックナイフはそれよりも進化したものです。ガンマナイフはコバルト60という物質から出るガンマ線を使いますが、リニアックナイフはリニアックという装置でエックス線を作り出します。このエックス線はガンマ線と比べて、エネルギーの強さを調節しやすいという特徴があります。例えるなら、シャワーの温度を細かく調整できるようなもので、患部にぴったりの強さの放射線を当てることができます。そのため、より精密な治療が可能になっています。治療を行う際には、頭をしっかりと固定する器具をつけます。そして、コンピュータ断層撮影(CT)と磁気共鳴画像(MRI)という、体の内部を詳しく映し出す技術を使って、病気が発生している場所の正確な位置を三次元的に捉えます。位置が分かると、様々な方向からエックス線を照射します。まるで、たくさんの小さな懐中電灯で一点を照らすように、エックス線を病変部に集中させます。周囲の健康な組織への影響はできるだけ少なく、病変部だけを狙い撃ちするように工夫されています。このように、リニアックナイフは、高い精度でがんを治療できる最新の医療機器と言えるでしょう。
