その他 イメージング・プレート:未来の放射線検出
画像を形づくる仕組みについて詳しく説明します。画像形成には、イメージング・プレート(略してIP)と呼ばれるものが使われています。このIPは、薄いプラスチックの膜の上に、特別な蛍光体が塗られています。この蛍光体は、光る性質を持つ物質ですが、普通の蛍光体とは少し違います。この特別な蛍光体は「輝尽性発光体」と呼ばれ、光を当てると光るだけでなく、放射線を浴びた時にそのエネルギーを蓄えるという性質も持っています。例えるなら、太陽の光を浴びてエネルギーを蓄える植物のようなものです。蓄えられたエネルギーは目には見えませんが、IPの中に隠された状態になっています。この見えないエネルギーを目に見えるようにするには、レーザー光を当てます。レーザー光を当てられたIPは、蓄えていたエネルギーを放出し、光ります。この光は、放射線の量が多い場所ほど強く、少ない場所ほど弱く光ります。つまり、放射線の強度に応じて光の強さが変わるのです。この光を、「光電子増倍管」という、光を電気信号に変える装置で読み取ります。光電子増倍管は、弱い光でも増幅して強い電気信号に変換することができるため、わずかな放射線量の違いも正確に捉えることができます。こうして、放射線の強度分布を電気信号に変換することで、最終的に画像として表示することができるのです。従来のフィルムを使った方法に比べて、IPを使った方法は感度が高いため、より少ない放射線量で鮮明な画像を得ることができます。そのため、医療診断や材料検査など、様々な分野で利用されています。被ばく量を抑えることができるので、人体への負担も軽減できます。
