原子力発電 沸騰水型原子炉:エネルギーと環境の交差点
沸騰水型原子炉(ふっとうすいがたげんしろ)は、原子力のエネルギーを利用して電気を作る装置です。この型の原子炉は、アメリカのゼネラル・エレクトリック社が開発しました。普通の水と同じ、軽水と呼ばれる水を減速材と冷却材の両方に使うのが特徴です。減速材とは、核分裂で発生する中性子の速度を落とす材料で、中性子の速度が遅い方がウランの原子核に衝突しやすく、核分裂反応が起きやすくなるため、原子炉には必要不可欠なものです。冷却材は、原子炉で発生した熱を運び出すための材料です。沸騰水型原子炉では、炉心で発生した熱によって軽水が直接沸騰して蒸気になります。この蒸気でタービンを回し、発電機を動かして電気を作ります。火力発電所と同じように蒸気を使って発電するため、構造は加圧水型原子炉と比べて比較的単純です。主な燃料は、ウラン235の濃度を少し高めた濃縮ウランです。ウランにはウラン235とウラン238があり、核分裂を起こしやすいウラン235の割合を高めたものが濃縮ウランです。また、ウランとプルトニウムを混ぜた混合酸化物燃料(MOX燃料)も使うことができます。プルトニウムは、ウラン238が中性子を吸収することで生まれます。MOX燃料を使うことで、使用済み燃料を再処理して資源を有効活用できるという利点があります。沸騰水型原子炉は、加圧水型原子炉と共に軽水炉と呼ばれ、現在世界で最も多く稼働している原子炉です。中性子には様々な速度のものがありますが、沸騰水型原子炉は主に熱中性子と呼ばれる遅い中性子による核分裂反応を利用してエネルギーを生み出します。そのため、熱中性子炉の一種に分類されます。
