再生エネルギーと環境負荷 太陽熱発電の新たな形:ソーラーアップドラフトタワー
太陽熱上昇気流発電塔は、太陽の熱を利用して電気を作る、とても興味深い仕組みを持っています。まず、広い土地に、太陽の光を集めるための巨大な装置を設置します。この集熱装置は、まるで温室のように太陽の熱を中に閉じ込める構造で、中央に高くそびえる塔の根元に向かって、ゆるやかに傾斜しています。太陽の光で暖められた空気は、この傾斜に沿って塔の中心へと上に向かう気流を作ります。この上昇気流は、煙突と同じように、高い塔の中を空気が上昇することでさらに勢いを増し、塔の中に設置された風車で風を受けて回転する力を利用して発電機を回し、電気を作り出します。まるで巨大な自然の力で動く発電機が、太陽の力から電気へと変換しているようです。この集熱装置は、地面に近い部分に空気を集めるための屋根があり、その屋根の下は太陽の光で暖められた空気が溜まる空間になっています。屋根は透明な素材で作られており、太陽の光を効率よく通すことができます。また、屋根の下の地面は黒く塗られており、太陽光を吸収しやすくすることで、より多くの熱を集める工夫がされています。暖められた空気は密度が小さくなり軽くなるため、自然と塔の中心に向かって上昇していきます。塔の中は、この上昇気流がスムーズに流れるように、空気抵抗を少なくする設計がされています。そして、塔の上部に設置された風車は、この強い上昇気流を受けて回転し、発電機を回して電気を生み出します。この発電方法は、太陽の光が当たっている間は常に稼働するため、昼間だけでなく夜間でも安定した電力の供給が期待できます。さらに、天候に左右されやすい太陽光発電とは異なり、曇りの日でも比較的安定した発電量を維持できるという利点もあります。ただし、広い土地が必要となること、塔の建設に費用がかかることなどが課題として挙げられます。
