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原子力発電

ドーンレイ炉:高速炉開発の礎

高速炉とは、その名前の通り、速い中性子を使って核分裂を起こし続ける原子炉のことです。普段よく耳にする原子炉(軽水炉)では、中性子の速度を水で落として核分裂を起こしやすくしています。しかし、高速炉では水を使いません。速い中性子による核分裂反応をうまく利用することで、ウランをより有効に使い、放射性廃棄物を減らす可能性を秘めているのです。ウランを有効に使えるのは、核燃料を繰り返し使う仕組みの中で、ウランだけでなくプルトニウムも燃料にできるからです。高速炉は、ウラン238という核分裂しないウランをプルトニウムに変える能力が高い原子炉です。このプルトニウムを燃料として再利用することで、ウラン資源を無駄なく使えるようになります。例えるなら、資源をすべて使い切る「完全燃焼」のようなものです。また、高速炉は、寿命の長い放射性廃棄物を寿命の短い放射性廃棄物に変える能力も持っています。放射性廃棄物は、寿命が長いほど管理が大変です。高速炉を使うことで、寿命の短い放射性廃棄物に変えることで、管理の負担を軽くできる可能性があるのです。これは、危険なゴミを安全なゴミに変えるようなイメージです。このように、高速炉は、ウランを有効に使い、放射性廃棄物を減らす可能性を持つ、未来のエネルギー問題を解決する鍵となる原子炉です。未来の地球環境を守る上で、重要な役割を担う可能性を秘めていると言えるでしょう。