塩基配列

記事数:(1)

その他

生命の設計図:遺伝子暗号の謎

親から子へと受け継がれる特徴、つまり遺伝形質を決める暗号、それが遺伝子暗号です。すべての生き物は、この暗号によって形づくられ、命を営んでいます。まるで家の設計図のように、この暗号は生き物の設計図とも言えます。この設計図は、デオキシリボ核酸、略してDNAと呼ばれる物質に記録されています。DNAは、ねじれた梯子のような形をしています。この梯子の段の部分は、アデニン、チミン、グアニン、シトシンの四種類の塩基と呼ばれる物質でできています。ちょうど言葉を作る文字のように、この四種類の塩基の並び方が遺伝形質を決める暗号となっています。たとえば、目の色や髪の色、背の高さなど、様々な特徴がこの塩基の並び方、つまり塩基配列で決まります。遺伝子暗号は、DNAの中で遺伝子と呼ばれる特定の部分に存在します。遺伝子は、タンパク質を作るための設計図です。タンパク質は、体の組織を作ったり、生命活動を維持するための様々な機能を果たしています。例えば、筋肉を動かす、食べ物を消化する、病原菌から体を守るなど、体の中で行われるほとんどの活動はタンパク質が関わっているのです。遺伝子に書かれた暗号は、まずリボ核酸、略してRNAと呼ばれる物質に写し取られます。そして、このRNAの情報に基づいてタンパク質が作られます。このように、DNA→RNA→タンパク質という流れで遺伝情報が伝達されることをセントラルドグマと言います。このセントラルドグマは、すべての生き物に共通する基本原理です。遺伝子暗号は、親から子へと受け継がれ、命の連続性を保っています。これはまさに、命の不思議を解き明かす重要な鍵と言えるでしょう。