地下貯蔵

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蓄電

圧縮空気で電力を貯める技術

圧縮空気エネルギー貯蔵(CAES)は、電気を圧縮空気という形で蓄え、必要な時にすぐ使えるようにする技術です。これは、いわば巨大な空気入れと発電機を組み合わせたようなものと言えるでしょう。夜間や休日など、電力需要が少ない時間帯に余剰電力が発生します。CAESでは、この余った電気を使って空気圧縮機を駆動し、空気を圧縮します。圧縮された空気は、地下深くの岩盤などに掘られた巨大な空洞、あるいは帯水層といった貯蔵施設に送り込まれ、蓄えられます。岩盤内部は常に一定の温度、湿度が保たれているため、空気の圧力を長期間安定して維持することが可能です。一方、電力需要がピークを迎える昼間や夕方には、貯蔵しておいた圧縮空気を地上に取り出します。この圧縮空気は、ガスタービン発電機の駆動に利用されます。ガスタービンは、ジェットエンジンのような仕組みで、圧縮空気を燃料と共に燃焼室に送り込み、高温・高圧のガスを発生させます。このガスがタービンブレードに吹き付けられることでタービンが回転し、発電機が電気を作り出すのです。こうして、必要な時に必要なだけ電気を供給することが可能になります。CAESは、再生可能エネルギーの不安定な電力供給を補完する役割も期待されています。太陽光発電や風力発電は、天候に左右されるため、常に安定した電力を供給できるとは限りません。CAESと組み合わせることで、余剰電力を貯蔵し、電力が必要な時に供給することで、再生可能エネルギーの有効活用につながると考えられています。また、CAESは、揚水発電に比べて設置場所の制約が少なく、環境負荷も低いという利点があります。