不感時間

記事数:(1)

原子力発電

放射線測定と不感時間

放射線は、私たちの目には見えませんし、他の感覚器官でも感じることができません。そのため、放射線の量を測るには特別な装置が必要となります。放射線を測る装置として、よく知られているものにガイガー・ミュラー計数管、通称ガイガーカウンターがあります。この装置は、一体どのような仕組みで放射線を測っているのでしょうか。ガイガー・ミュラー計数管の心臓部には、薄い金属の筒に封じ込められた気体が入っています。この気体は、通常の状態では電気を流さない絶縁体ですが、放射線が入ってくると状況が変わります。放射線が気体の中を通過すると、気体の原子を構成する電子が弾き飛ばされ、イオンと呼ばれる電気を帯びた粒子に変化します。この現象を電離と言います。ガイガー・ミュラー計数管の中心には、電気を帯びた細い針金が通っており、筒の金属部分と針金の間には高い電圧がかけられています。通常、気体は電気を流さないため、この電圧によって電流が流れることはありません。しかし、放射線によって気体が電離すると、電気を帯びたイオンが発生し、それまで電気が流れなかった筒の中を電気が流れるようになります。この時に発生する短い電気信号をパルスと呼びます。ガイガー・ミュラー計数管は、このパルスを一つ一つ数えることで、放射線の量を測っています。放射線の量が多いほど、気体の電離が頻繁に起こり、発生するパルスの数も多くなります。つまり、パルスの数を数える、計数と呼ばれる作業を行うことで、目に見えない放射線の量を数値化することが可能になるのです。パルス音は、計数されたパルスを音に変換したもので、放射線の量が多いほど、音が速く、たくさん鳴るように設計されています。この音によって、私たちは放射線の存在を耳で確認することができるのです。