組織・期間 国際標準化機構:世界の規格統一
世界規模でモノやサービスが行き交う現代社会において、製品やサービスの品質や安全性を確かなものにするための共通の物差しは欠かせません。このような世界共通の物差しとなる規格を作る国際機関が、国際標準化機構、通称アイエスオーです。アイエスオーは、電気・電子技術分野以外のほぼ全ての産業分野において国際標準となる規格を策定する民間の国際機関です。電気・電子技術分野の標準化は、国際電気標準会議(アイイーシー)が担っています。アイエスオーは、製品やサービスの国際的な流通を促進し、科学技術と経済活動における国際協力を推進するという目的のもと、1947年に設立されました。第二次世界大戦後の荒廃から世界経済が復興を遂げる中、国際貿易の拡大が求められていました。しかし、国ごとに異なる規格が障壁となり、円滑な貿易の妨げとなるケースも少なくありませんでした。そこで、世界共通の規格を策定し、国際貿易の促進を図るためにアイエスオーが設立されたのです。それから70年以上が経過した現在、グローバル化がますます進展する中で、アイエスオーの役割は世界経済において益々重要になっています。アイエスオーの本部はスイスのジュネーブに置かれています。世界各国が会員として参加しており、国際的な合意形成の場として機能しています。規格の策定にあたっては、各国の利害が対立することもあります。アイエスオーは、中立的な立場で各国の意見を調整しながら、世界共通の規格作りを推進しています。こうして作られた国際規格は、国際貿易の促進だけでなく、地球環境の保全や消費者保護など、様々な分野で重要な役割を果たしています。世界中の国々が協力して共通のルールを作ることで、より良い社会の実現を目指しているのです。
